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昭和10年\uFF5E30年

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「栄養と料理」について

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<著作権について>
日本私立学校振興・共済事業団の補助により作成しました。


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「栄養と料理」について


 「栄養と料理」は本学創設者の香川昇三・綾により昭和10年に創刊されました。
 医師である二人は東京帝国大学医学部において当時国民病であった脚気のほか、さまざまな病気の治療研究にあたっていましたが、栄養学により疾病を予防し、人びとの健康を守るべく、東京都立六義園近くの自宅に、昭和8年「家庭食養研究会」を創設し、栄養学の普及と実践を開始しました。研究会の講義録や献立は謄写版にして会員に配布されましたが、この講義録がそもそもの始まりです。その後会員も増え、雑誌の体裁で昭和10年6月「栄養と料理」と名づけ創刊号としました。研究会の目的は食生活改善の普及にあったため、雑誌「栄養と料理」は当初希望者には無料頒布もしましたが、予約者が殺到し次号からは「弐拾銭」で販売することになりました。栄養学や料理法に関する一般向けのよい参考雑誌として、多くのかたがたに読み継がれ日々の生活の参考にもされ、戦争、戦後の混乱期にも刊行の趣旨は決して変わらず、今日まで脈々と68年間刊行されて参りました。

 図書館ではかねて「栄養と料理」の、特に戦前から昭和30年代までのものは紙質の劣化がすすみ、保管策を検討して参りました。一方「栄養と料理」は1冊ずつが栄養学の貴重な資料であり、また創刊から今日まで全体として素晴らしい栄養学史、食生活改善史、日本食物史等、さまざまな性格を有する文献でもありますので、研究者はじめ広く社会に提供できる方策を探って参りました。その結果、創刊時よりの全文画像データとしてインターネットに公開することが最適との結論に達し、「栄養と料理デジタルアーカイブス構築事業」として取組むことに致しました。平成14年度は文部科学省「学術情報コンテンツ」助成認可を受けました。戦前約10年(昭和20年1月)ならびに戦後10年(昭和30年12月まで)をここに公開することとなりました。名称は『「栄養と料理」デジタルアーカイブス』とし、今後も毎年段階的に公開し、事業の完成を目指しております。
 今後ともご関心を持っていただければ嬉しく存じます。


以 上

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